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インサードフォースキャンセラーについて

 インサイドフォースキャンセラーについては、大部分の方がメーカーの指定通り使っているだろうと思われます。 一方で、インサードフォースキャンセラーを使わない人もいます。 かくいう私は、両者の中間的な設定で使っています。

 インサイドフォースの発生する理由、インサイドフォースキャンセラーが必要な理由などは、technicsのサイトや「アナログレコード再生のページ」 に分かりやすく書いてあるので、そちらを参考にして下さい。

 さて、私がオーディオクラフトのAC-300Cを使い始めた頃は、インサイドフォースキャンセラーを どのようにするのがいいのか分からないまま試行錯誤を繰り返していました。 オーディオクラフトの指示通りにインサイドフォースキャンセラーを設定すると、外側に強く引っ張られ過ぎて、針飛びしやすくなるのです。 インサイドフォースキャンセラーを、一番効果が弱くなるように設定にするのが、どうもよさそうなのですが、そうするとオーディオクラフトの指示の意味が分からなくなります。 少なくとも、私なんぞよりも、詳しい人が検討した結果であるはずなので、間違っているとは考えにくいように思えます。

 そうこうしているうちに、友人宅でSME-3009とエンパイア1000ZEXでレコードを聴く機会があり、インサードフォースキャンセラーの設定について聞いてみると、カンチレバーが真っ直ぐになるように設定しているとのこと。 エンパイア1000ZEXのようにコンプライアンスが高いカートリッジは、インサイドフォースキャンセラーが強すぎると、ダンパーゴムが変形して、カンチレバーが内側を向いてしまうのでそのようにしているとのことでした。

 そこで、我が家に帰って、同じように設定してみると、インサイドフォースキャンセラーを最も弱くしたときにカンチレバーが真っ直ぐになっています。 なんとなく一番良さそうだと感じていた設定と、友人の設定方法が一致することから、 どうも これが最良のポイントのようです(根拠がある訳ではないので、間違っているかもしれません)。 ということで、主体性のない決め方になってしまいましたが、それ以来、カンチレバーが真っ直ぐになるようにインサイドフォースキャンセラーを設定しています。

 実際に使っている状況ですが、写真で分かるように、レコードを再生しているときにカートリッジの正面から見て、カンチレバーが真っ直ぐになるようにしています。 

 

右側から光を当てているので分かり難いが、カートリッジを正面から見ている。 レコードを再生しているときに、カンチレバーが真っ直ぐになるようにしている。

 AC-3000の場合は、メーカーの指定するインサイドフォースキャンセラーの強さがAC-300Cよりも弱くなっています。 やはり、AC-300Cの指定だと強すぎたのかもしれません。 AC-3000でAT160MLを針圧1.5gで使用する場合のインサイドフォースキャンセラーの設定状況を写真に示します。私の場合は、一番弱い針圧1.0gの設定でカンチレバーが真っ直ぐになっています。

 

右下に見えるのが、インサイドフォースキャンセラーのおもりとバーです。バーの溝は、針圧0.5g単位で刻まれています。



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