Sound Blaster LXの改造
(2010/10/15)
最近、必要に迫られてパソコンを買いました。要求条件はもちろん値段の安さですが、オーディオ目的に使えるようにCDが使えることが
必須条件となります。HP社から届いたメールをなんとなく眺めていたら、期間限定で3万9千8百円のパソコンがありました。ネットブックではなく、一回り大きな
フルスペック・ノートで、最近各社から戦略的に出ているものです。
Windows7
64bit版ですが、使い方でなんとかなるだろうと思い、CPUをAthlonⅡP320に変更して手配してしまいました。
届いてセットアップして使ってみると、意外に動作が軽いし、今まで使っていたソフトも問題なく使えます。
(実は、最初に増設メモリを買ってセットしたのですが、不良品に当たってしまったようでフリーズが頻発してしまいました。
色々調べるのに手間取って交換するタイミングが遅れてしまったのですが、電話したら快く交換してくれました。
スリーベルシステムさんはいいお店です。)
ただ、問題は、USBサウンドユニットに今までメインに使用しているonkyoのSE-U55GXが使えないようです。
(実は使えることが、今日分かりました) そこで、パーツボックスの奥に押し込んであったCreaticeのSound Blaster LX
を引っ張り出してきて接続してみました。古い製品なのですが、windows7のドライバも準備されていてちゃんと動きます。
これに気を良くして、webを検索してみると電源周りを改造すると特性が良くなるような記事が目につきました。
早速、改造してみることにしました。
(三端子レギュレータ)
Sound Blaster LXの改造報告では、
HIROさんのページや、http://ta2020.huuryuu.com/SoundBlaster.html、
http://yochan.dokkoisho.com/Creative-USB-1.html にあるように、三端子レギュレータの、入力側(5V側)にコンデンサを追加するだけです。
これでも効果は大きいのですが、基板に載っている低ドロップ・アウト型の三端子レギュレータは、
出力側のコンデンサの容量を増やすことでより安定性が増します。
また、基板をよく眺めていたら、三端子レギュレータが2個ありました。
HIROさん達が改造しているCC33****と書かれているSS6735Gらしいものと、AMS1117と書かれているものです。この2個について、
入力側と出力側のコンデンサの容量を増やすことにしました。
(改造)
CC33****と書かれているSS6735Gらしいものは、足の配置が下図のようになっています。念のため、テスターで電圧を測定して、間違いのないことを確認しました。
この入力側と出力側にコンデンサを追加しました。
上記の改造例の情報から、放熱フィンはアースになっているようです。アースを放熱フィンから採ってもいいのですが、熱容量が大きくハンダゴテを長い時間当てる必要があり、ICを劣化させる可能性があるので、足の方にハンダ付けしました。
コンデンサは、手元にあった25V330μFです。10V品や16V品でも全く問題ありません。
この改造ではっきり分かるのが、ノイズが減ったことです。かなり効果がありそうです。
もう一個のAMS1117は、足の配置が違います。何故、違う種類の三端子レギュレータを使っているのか分かりませんが、ノイズなどの違いがあるのかもしれません。
実は、最初、これをHIROさん達がの改造している三端子レギュレータだと信じ込んでいて、こっちを先に改造してしまいました。
こちらも手元にあったコンデンサを使っています。こちらも、足の方にハンダ付けしています。上のコンデンサと違うものを付けているのは、一番最初にこれが目についたからであって、深い意味はありません。
こちらの改造による効果は確認していませんが、アナログソースからの録音が綺麗な音でできるし、ヘッドホンで聴くと音楽の細かいところがよく聴こえるので、それなりに効果があるのではないでしょうか。
(改造の効果)
以前は、それほど音のいいサウンドユニットだとは思わなかったのですが、改造の効果か、意外といい音で鳴っています。
パソコンと一緒に持ち歩けば、試聴会の音源として十分に使えそうです。
(問題点)
今回の改造で、三端子レギュレータの出力側に容量の大きなコンデンサを入れています。しばらく使っていて問題なく動作しているので、大丈夫だとは思いますが、パソコン側の電源の電圧が急激に下がったりすると、三端子レギュレータに逆電圧がかかり、壊れる心配があります。
対策は、ダイオードを追加して大きな逆電圧がかからないようすることですが、スペースが狭くて難しい作業になります。ハンダ付けに自信のある人は、挑戦してみるのがいいと思います。
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