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Accuphase E-301修理記録 その2 (2004.8.12変更)
(d) フラットアンプ
(e) メインアンプ
(f) リレー回路
(および修理) (2004.8.12 リレー交換)
(3) まとめ
(d) フラットアンプ
フラットアンプは、サブソニックフルターと、トーンコントロール回路が絡んでいるのですが、トーンコントロール回路は使わないので、調べていません。このアンプ基板にはTA7322Pが使われており、他のアンプ基板とは異なる構成になっています。基板を取り付けている場所がトーンコントロール用ボリウムの上にあり、場所が狭いための対策と思われます。
フラットアンプ部。2SK129AとTA7322Pが見える。
(e) メインアンプ
メインアンプは、出力にパワーMOS-FETを使ったものです。この頃のメーカー製アンプとしては標準的な構成となっています。メインアンプの基板は、パワー素子がハンダ付けされていて、回路を調べるのに手間がかかるので、回路定数までは調べていません。
(f) リレー回路
(及び修理)
リレー回路は、ここに書くまでもないような簡単なものなので、回路図は示しません。ただ、故障の症状のうち、ガリオームと似たような現象の原因が、リレーにありました。
イコライザー回路の修理が終わってからも、時々小音量のときに音が出ない現象がありました。ボリウムを回して音を大きくすると、バリバリとノイズが出た後に音が出るようになるので、ガリオームのせいかなと思っていました。
内部の配線ケーブルを交換しようと思い、リレー回路基板をはずしてリレーを見たら、バネが反っていることに気が付きました。相当長い間使われてきたアンプのようで、長時間押しつけられたままになっていたためにバネが反ってしまったようです。こんな状態になったリレーを見たことがなかったので、少々びっくりです。
バネを少し曲げて反りを修正したら、小音量のときでもちゃんと音が出るようになりました。意外な所に原因があるものです。
リレーの交換
(2004.8.12)
リレーのトラブルを根本的に解決するには交換するしかないので、元々入っていた松下JC2aD-DC24Vを購入しようと調べてみました。しかし、古いものなので同じ型名のものは売っていないようです。このため、松下のJCリレーで同等品を探すことにしたのですが、なかなか見つからないまま時間が過ぎていました。 その間に、タイマーのリレーを交換することがあったのですが、各メーカーから同等品が出ていることを知りました。 それならば、他のメーカーのリレーでも使えるのではと思って探していたら、OMRONのG4W-2212P-US-TV5が見つかりましたので早速購入しました。
交換する場合ですが、新しく入れるリレーのコイルの駆動電流が大きいと動作しないことがあるので、まずコイルの抵抗を調べてみたら、松下JC2aD-DC24Vが約580Ω、OMRON G4W-2212Pが約720Ωでした。これだったら、交換しても問題はなさそうなので、交換することにしました。
交換後、電源スイッチを入れたら、特に問題なく動作しました。 よかった!
リレー基板。スピーカー端子のすぐ後ろにある。
(3) まとめ
自作アンプしか使ったことのないため、メーカー製のアンプを調べることになるとは思いもしませんでした。故障している場所を見つけるには回路の知識が必要ですが、それ以上に経験が必要だと実感しました。
修理した後は、飾っておこうと思ってラックに入れ、時々自作のアンプと較べて「やはりNFBアンプは立体感がなくなるな」などと試聴していました。ところが自作のメインアンプが壊れたため、臨時とはいえメインシステムの一員になっています。めでたし、めでたしというべきでしょうか。
(2004.8.12)
2003年の末頃にNO-NFBパワーアンプを製作したので、比較試聴用と飾りに逆戻りしました。 また、時々使用するときに、プラスチックがボロボロになっている箇所が目立つようになってきました。 RCAコネクタはプリント基板に直づけなので、ここが壊れると修理が大変です。 プリ部とパワー部のジャンパ部分は比較的簡単に修理できたのですが、他の部分が壊れたら改造が必要になるかもしれません。
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