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八野さん設計-周波数カウンターの製作
(2008年4月製作)

 周波数カウンターはオーディオ測定に必要な機器の一つですが、使いやすいものは高価だし、安価なものは測定に時間がかかるという問題があります。 私も、この周波数カウンタを使うようになるまでは、秋月のキットを使っていました。ダイレクト・カウント方式なので、 100Hz以下を3桁の精度で測定しようとするとゲート時間が10秒になり、最悪の場合、20秒以上待たないと正確な値が出てきません。 このようなカウンタでスピーカーのインピーダンスを測定しようとすると、待ち時間が長くて疲れてしまいます。
 なんどかならないかなと思っていたら、手作りアンプの会の北浦さんが、八野さんの設計したPsocを使った周波数カウンタを基板にして配ってくれました。ついでに、Psocも分けてもらいました。

 八野さんのカウンタは、1kHz以下をレシプロカル方式で測定し0.1Hzまで表示します。1kHzを超えると、ダイレクト・カウンタ方式になります。待ち望んでいた周波数カウンタが手に入ることになりました。
 北浦さんが配布した基板のパターン面を下図に示します。その下には、北浦さんのサイトから拝借した部品面側の図を示します。
 部品は、八野さんのサイトの回路図で確認してもらえば分かりますが、秋月あたりで手に入ります。表示器は、手元にあったSC1602BS-Bを使いました。表示器との接続は、八野さんの表と北浦さんのパターンを追いかければ分かると思います。




 74HCU04で増巾して利得を稼いでいるのですが、私のところでバラック状態でテストしてみると感度が高すぎてノイズを拾うようです。そこで、下図のように1段減らしました。また、オーディオアンプを接続すると、高電圧が入ってくる可能性があるので、保護回路を追加しました。



 秋月のカウンタキットと比較してみた結果です。秋月のキットは、ダイレクト・カウント方式なので、この周波数を安定に表示させるまで30秒くらい待つ必要があります。八野さんのカウンタは、この周波数だとレシプロカル方式で、すぐに周波数が表示されます。周波数の下に、時間が表示されます。
 あたりまえですが、両者の結果は合っています。



 1kHzを超えると、ダイレクト・カウント方式になり、八野さんのカウンタは時間が表示されなくなります。

 バラックで使っていると、増幅段を一つ減らしてもノイズを拾って倍の周波数を表示したりすることがありました。しかし、簡単な入れ物であっても金属のケースに入れると、非常に安定します。100円ショップの貯金箱に入れてみましたが、バラックの時のようにノイズを拾うようなことはなくなりました。



 基板とPsoc配ってくれた北浦さん、それに設計して下さった八野さんに感謝です。


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