2.和紙エッジに変更・サブコーン追加 2005年4月
不織布エッジだとどうも低音が出ないし、エッジ塗布剤を塗ると音が詰まった感じになるので、エッジを和紙に変更することにしました。また、高音を少し延
ばすためにサブコーンを付けました。サブコーンの角度は、大澤さんの独断と偏見で開き角度を60°にしています。ユニットのf0は38.6Hz
(このときの測定から、秋月キットの4・1/2桁周波数カウンターを使ったので、0.1Hzまで測定できるようになりました。)、その時の
インピーダンスは742Ωと高い値を示しています。Q0は約0.35でした。
D-50に取り付けたときに出てくる音は、抑制が効いていながら細かい音もよく聞こえます。伊勢型紙 渋紙コーンのユニットに比較すると低音の量感が増
えます。 どちらかというと、市販のユニットに近い音でしょうか。 インピーダンス特性は、バックロードホーンの傾向をよく示しています。
3.まとめ
エッジを変えてもf0が30~45Hzと高めの値になることから、渋紙と和紙を貼り合わせているコーン紙の影響が出ているものと思われます。改造してい
ないオリジナルのユニットはf0が45Hz付近にあるようですから、データ上の低音特性はオリジナルに近いと思われますが、出てくる音は全然違います。
特に、和紙エッジとサブコーンを付けたものは、細かい音が聞こえますし、低音が非常に豊かです。
また、このユニットを含めて、今まで測定してきた和紙エッジを使ったユニット(伊勢型紙渋紙コーンのFE-206S改、形状は違うが同じコーン紙のFW-200改)はf0でのインピーダンスが高い傾向があります。和紙の軽さと、動きやすさが効いているようです。