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大澤氏作 伊勢型紙 渋紙コーンFE-206S改+長岡式D-50改バックロードホーン (2005.2.8)

 大澤さんが作成した伊勢型紙 渋紙コーンFE-206S改(以下大澤ユニットと呼びます)を使う機会がありましたので、これを長岡式D-50改バックロードホーンスピーカーに取付けて音出しをしてみました。高音側は、10Ω+3.3μFでインピーダンス補正をしています。

音の傾向
 FOSTEXのFE-206Sを長岡式D-50改に取り付けた場合は、低音不足になります。しかし、大澤ユニットだと逆に低音が豊かになり、FE- 206Σ(FE-206Sよりも磁石が小さく、低音が出る)に較べても低音が出るようになります。このため、空気室の吸音材量を増やして低音を減らす必要 がありました。  また指向性が広く、横で聞いていてもちゃんと聞こえます。サブコーンの大きさが効いているようです。
 もう一つFOSTEXのオリジナルユニットと違う点は、細かい音まで聞こえることです。これは、糸ダンパーで軽く動くようにしているためでしょうか。

音の出方
 自己流半導体無帰還アンプで鳴らしてみると、無帰還アンプの特徴である奥行き感が出ること、細かい音まで聞こえることがよく出るようになります。また、 高音側のインピーダンス補正と無帰還アンプの歪み感の少ないことが効いているのか、高音がうるさくなることもなく、伸び伸びと鳴ってくれます。
 鬼太鼓座の太鼓の音を再生してみると、大音量にしても音が崩れません。部屋が揺れる感じが出ます。
  
ユニットの外観 サブコーンの大きさが目立ちます

 
ターミナルの接続状況とD-50へ取り付けた状態

 D-50改に取り付けた状態でインピーダンス特性を測定してみました。発振器はOCR11、ミリバルはLMV-181A、周波数カウンターはM- 3270(信号はプリアンプで増幅してから入力)です。パワーアンプ(出力電圧300mV)とスピーカの間に41Ωの抵抗を入れて測定しました。
 5kHz以上の高音側はインピーダンス補正(3.3μF+10Ωがパラに入っている)が効いていて、約9Ωになっています。低音側にはいくつかピークが出てきて、274Hz、213Hz、159Hzに小さなピー クがあり、126Hz、70Hz、12Hzに目立つピークがあります。12Hzのピークは、約270Ωまで上昇します。



 一方、大澤ユニット単体で測定してみると下図のようになります。f0は26Hzで、1kΩ程度の値を示します。




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